相続財産とは、被相続人が有していた「財産上の権利義務の全て」をいいます。
不動産や預貯金、動産、貴金属などプラスの財産を「積極財産」、借金や保証人としての義務などマイナスの財産を「消極財産」と呼びます。
また、被相続人が所有していた財産以外のものでも相続財産とみなされるものがあり、これを「みなし財産」と呼びます。

ただし、生活保護や恩給受給権など、相続人の一身に専属する権利や、祭祀に関する財産(墓地や仏壇など)、社会政策的な面から課税するのを適さない財産は相続財産から除かれます。

　相続の対象となる遺産（相続財産）がどのような種類でどのくらいあるのかを確認するのが財産調査です。

　被相続人名義の不動産の所在（地番）を特定した上で、その不動産の登記事項証明書（登記簿謄本）を取得し、直近の権利関係を確認します。
また、公図・地積測量図・固定資産評価証明書等を取得し、相続税評価額を概算します。